予定価格より正しい最低制限価格を見つけ出す方法をこっそり教えます。
必勝方法。入札同業者の知らない最低制限価格を見つけ出すには
公表された予定価格を高い積算ソフトを使って最低制限価格を逆算して導きだしても結果が違って入札が取れない。
こんあことはよく聞く話です。
最低制限を探り当てて正しい計算を行ったはずなのに不思議ですね。
実は正しい計算による正しい答えが複数ある事を見逃しているから起きる現象なのです。
工事価格を積算する場合、まずは直接工事費と共通仮設費の積上げ額を計算します。
それを元に諸経費の計算方法に従い、共通仮設費、現場管理費、一般管理費を計算。
直接工事価格Aが正しく算出されると、工事価格Aが自動計算で決まり、下記の様になります。
最低制限価格の場合、設計され直接工事費やその他の金額を元に定められた率で計算される所が多いです。
直接工事費Aと最低制限価格Aも1対1の関係になります。
予定価格が公表されている場合は、予定価格を元に逆算し、最低制限価格を計算して入札の情報に役立てている事が多いと思います。
最低制限価格を算出するには、多くの場合は最低制限価格計算ソフトの導入でしょう。
- 公表された予定価格から逆算する
- ひとつの直接工事費を算出
- 1、2をもとに共通仮設費、現場管理費、一般管理費を積上げ
- 以下の図のように最低制限価格Aを算出
予定価格を満たす条件の最低制限価格も複数存在する事もあるのです。
それはなにかというと複数の直接工事費が存在するケースです。
例えば予定価格が1,000円丸め等の端数処理が行われているようなことから起きてしまいます。
例に出してみましょう。例えば中央公契約連準拠の場合です。
(直接工事費×95% + 共通仮設費×90% + 現場管理費×80% + 一般管理費×30%)×1.05
そのため見逃している直接工事費があると、見逃している最低制限価格が出て来るのです。
積算ソフト頂の機能「極」をつかって全ての答えをみつけてみましょう。
数個ある直接工事費を逆算することで、全部の最低制限価格を計算することができるようになります。
例にだしてみましょう。
工事種類→土木工事
工事区分→道路改良工事
工事価格→100,574,000円
実際に極を使用すると下のように計算される。
1,000個以上の直接工事費の可能性がでてくるのがわかると思います。
工事価格から逆算をしてみた結果、最低制限価格は1,000円でまるめることにより4個に収束します。
そして中でも出現率776個の「85,798,000円」が目立って多くの直接工事費の場合に計算される金額だとデーターとして出て来ます。
いかがでしたか?
予定価格より正しい最低制限価格を見つけ出す方法をこっそり教えます。
でした。